なつき

なつきです、ドラマ垢の人。

「課題図書」なくなったら無性に本が読みたくなった話。 図書戦と花恋と。

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本は割と好きだった。

小学生の時から「ものがたり」が好きだったし沢山自分の好きな話も考えた。こんな風な無駄に気取った文を描きたがるのも小学生から変わっていなくて、多分これは一生背負う面倒な性格。

 

  6年生の時に『図書館戦争』と出会った。運動会の組体操で使う曲が映画「図書館戦争」のサントラだったからハマった、とかいう謎の出会い。
  運動会のあった10月は映画「図書館戦争THE LAST  MISSION」公開時期で、同時に、映画第1弾とこの最新作を繋ぐスペシャルドラマが放送されていた。そこからのめり込み、実写漫画…ときて、原作にたどり着いた。何故かその時は原作図書館戦争がクラスではやっていて誰かに借りて最初読んだ。あの時のワクワクは忘れられない。

 


とまあ、お気づきの通り「ひとつの好きな本にのめり込むタイプ」なので、「読まされる」とかもっというと「おすすめで本を読む」ことが苦痛に思ってしまう。

 

 

 

「課題」になると読めない。本を読む「時間」にお金を払いたい。

高校では、「課題図書」というものがあり、3年で100冊読む!割と大変なシステムがあった。読まないと通常テスト30点分+休み明け後のテストを失うことになるから読まない訳には行かなかった。しかも、課題図書以外で読む本はほぼゼロになった。(そんなこと言いながら、毎回1冊は読まなかった。長すぎるとか、時間ないとか色々な理由で)

 

 

テレビやYouTubeで流れるCMは15秒か30秒、長くて1分というところだが、あれはあの短さだから、強制的に流れるものでも観ていられると思う。だから、2時間〜1日ほどかかる「本」を強制で読め!と言われるのは思った以上に負担だった。本は嫌いじゃない方だと思っていたけれど、「読め」と言われるのはかなり苦手だったらしい。あと、学年の皆も読まされているからこそ、本の評価に厳しい。というか、「読みやすさ」が「面白い」に直結しがち。読めと言われて点数がつく以上、「コスパ」を考えてしまう。

 

 

だから、「あなたはどうして課題図書なの!」と叫びたい瞬間が沢山あった。『図書館戦争』が課題図書じゃなくて良かったなあと思った。やっぱり、本は自分の好きなものを1人で読むから好き。途中で少しでも「この本クソ、わかりずらいし」とか聞こえてきたら本当に萎えた。自分だって毎回終わらない癖に、早く読み終わることだけ考えている癖に。

 

 

そして、ついこの間課題図書が終わった。読む力とかはついたんだと思う。でもどこか悲しくなった。やっぱり活字本は「1人で没頭するもの」であって、ドラマのように「共有するもの」ではないと思ってしまう。一緒に並行して感想を言い合いながら劇場で観る「映画」「舞台」がドラマとちょっと違うように、「本」も、誰かと同じ時間を共有して楽しむものではない、と私は思う。私はドラマ垢でずっと「誰かと観る」をしているけれど、それとは全然違う感覚だ。映画や本は誰にも邪魔されずに楽しむからこそ、その後にする感想合戦が楽しい。ドラマと本・映画違いは何かって、本も映画も、私はそれらの「楽しむ時間」に価値を見出して対価を支払っているということだった。

 

 

 

花恋のシナリオブックを手にしたら

課題図書があったらこんな長々とブログなんて書かないし、レポート課題が1個でもあれば書かない。一度に摂取&創作できる文章量は決められてるんだと思う。

 

 

 『図書館戦争』シリーズをもう一度読み返したいなあ。ちなみに今日、去年から買おう買おうと思っていた『花束みたいな恋をした』のシナリオブックを買った。京王系列でわざわざ買ったし、いつもは付けないブックカバーも貰った。本屋のメインスペースに、にこのシナリオブックが置いてあってすごく嬉しかった。1年経っても、「有村架純かわいい」「菅田将暉かっこいい」だけじゃない感想を抱いてわざわざシナリオを手に取る人が沢山いることが嬉しい。だって、余程映画とかドラマとか脚本に興味がなきゃ、読みやすいノベライズ版買うと思いません?

 

 


課題図書と言うだけで若干雑に扱ってしまった沢山の本の手前あれだけれども、この本はなぜか丁寧に扱いたくなる。それこそ、図書館戦争で本を愛しているあの登場人物達みたいに、綺麗に背表紙を揃えたくなる。5年後、BOOK・OFFで花恋のシナリオブックが破格で安売りされてたら、花恋を「あーなんか前流行ったよねぇ」で済ませられてしまったら、私は劇中の麦と絹みたいにちょっと天邪鬼な言葉が浮かぶんだと思う。

 

(参考はこちら)

 

映画「花束みたいな恋をした。」公式HP

図書館戦争』公式HP

『図書館戦争』KADOKAWA総合サイト

 

 

なつき(@ayayui__drm )  2021年12月10日